リスクアセスメント入門マニュアル
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リスクアセスメントの概要
2.【リスクアセスメントによる効果と意義】
 リスクアセスメントによる効果は、特定した危険性又は有害性を「災害の重大性」と「災害の可能性」を組合わせることによってリスクを見積り、その結果に基づきリスクの度合が大きい(優先度が高い)危険性又は有害性に対し、適切な対策を実施することで軽微な状況にまでリスクを低減できることです。
  リスクアセスメントによるリスク低減の効果
リスクアセスメントによるリスク低減の効果

1) リスクアセスメントの考え方

 車輌系建設機械作業で、重機の危険範囲に人が立入る作業を行う場合の安全対策として、以下に事例を示します。

最初の状況

<危険範囲内に立入らない、互いに注意しあう>

作業者は、重機の危険範囲内に立ち入らないよう注意をします。
重機の運転者は、周囲に注意をしながら重機運転を行い、作業します。

最初の状況
 
対策 1: 災害の重大性の低減 <誘導者を配置>

作業者が重機の危険範囲内に立入らないよう、誘導者を配置し、その者に重機を誘導させます。

災害の重大性の低減
 
対策 2: 災害発生の可能性の低減 <作業場所又は時間で区別>

作業者と重機の作業場所を区分けし、混在作業を避けて重機との接触災害等を防止し、又、同一場所での作業は、重機と人との作業時間を区別して実施します。

災害発生の可能性の低減

2) リスクアセスメントを有効に実施することにより、つぎの効果が期待できます。

(1) 職場のリスクが明確になります。
(2) 危険に対する認識を共有できます。
(3) 安全衛生対策について、合理的な方法で優先順位を決めることができます。
(4) 残された危険について、「守るべき決めごと」の理由が明確になります。
(5) 職場全員が参加することにより、危険に対する感受性が高まります。

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